調剤管理料(内服薬):7日分以下

原文

(注1)| 処方された薬剤について、患者又はその家族等から服薬状況等の情報を収集し、必要な薬学的分析を行った上で、薬剤服用歴への記録その他の管理を行った場合に、調剤の内容に応じ、処方箋受付1回につき所定点数を算定する。
(注2) |(注1)については、服用時点が同一である内服薬は、投与日数にかかわらず、1剤として算定する。なお、4剤分以上の部分については算定しない。
 
(1) 調剤管理料は、同一患者の1回目の処方箋受付時から算定できる。
(2) 調剤管理料1は、1回の処方箋受付について、4剤以上ある場合についても、3剤として算定する。
(3) 内服薬について、隔日投与等の指示により患者が服用しない日がある場合における調剤管理料1は、実際の投与日数により算定する。
(4) 調剤管理料2は、処方箋受付1回につき所定点数を算定する。また、調剤管理料1を算定した場合は、調剤管理料の2は算定することができない。
(5) 同一薬局で同一処方箋を分割調剤(調剤基本料の「注9」の薬剤の保存が困難である等の理由による分割調剤又は「注 10」の後発医薬品の試用のための分割調剤に限る。)した場合は、1回目の調剤から通算した日数に対応する点数から前回までに請求した点数を減じて得た点数により算定する。
(6) 調剤基本料の「注 11」の医師の指示による分割調剤における2回目以降の調剤を行う場合には、患者の服薬状況、服薬期間中の体調の変化等について確認し、その結果を処方医に情報提供する。この場合において、次に掲げる事項を含めるものとする。また、処方医に対して情報提供した内容を薬剤服用歴等に記載する。 ・残薬の有無 ・残薬が生じている場合はその量及び理由 ・患者の服薬中の体調の変化(副作用が疑われる症状など)の有無 ・副作用が疑われる場合はその原因の可能性がある薬剤の推定
(7) 薬剤服用歴等
薬剤服用歴等は同一患者についての全ての記録が必要に応じ直ちに参照できるよう患者ごとに保存及び管理するものであり、次の事項等を記載し、最終記入日から起算して3年間保存すること。なお、薬剤服用歴等への記載は指導後速やかに完了させること。 ア 患者の基礎情報(氏名、生年月日、性別、被保険者証の記号番号、住所、必要に応じて緊急連絡先) イ 処方及び調剤内容等(処方した保険医療機関名、処方医氏名、処方日、調剤日、調剤した薬剤、処方内容に関する照会の要点等) ウ 患者の体質(アレルギー歴、副作用歴等を含む)、薬学的管理に必要な患者の生活像及び後発医薬品の使用に関する患者の意向 エ 疾患に関する情報(既往歴、合併症及び他科受診において加療中の疾患に関するものを含む。) オ オンライン資格確認システムを通じて取得した患者の薬剤情報又は特定健診情報等 カ 併用薬(要指導医薬品、一般用医薬品、医薬部外品及び健康食品を含む。)等の状況及び服用薬と相互作用が認められる飲食物の摂取状況 キ 服薬状況(残薬の状況を含む。) ク 患者の服薬中の体調の変化(副作用が疑われる症状など)及び患者又はその家族等からの相談事項の要点 ケ 服薬指導の要点 コ 手帳活用の有無(手帳を活用しなかった場合はその理由と患者への指導の有無。また、複数の手帳を所有しており1冊にまとめなかった場合は、その理由) サ 今後の継続的な薬学的管理及び指導の留意点 シ 指導した保険薬剤師の氏名

解説

概要

  • 患者またはその家族から、服薬状況などの情報を収集し、必要な薬学的分析を行い、薬剤服用歴に記録するなどの管理を行った場合に、処方箋1回につき、所定点数を算定します。
  • 服用時点が同一である内服薬は、投与日数にかかわらず、1剤として算定します。ただし、4剤分以上の部分については算定しません。

詳細

(1) 調剤管理料は、同じ患者の最初の処方箋を受け取った時から算出できます。
(2) 処方箋を1回受け取った場合、薬が4剤以上ある場合でも、3剤として算出することができます。
(3) 内服薬について、患者が服用しない日がある場合における調剤管理料は、実際の投与日数に基づいて算出されます。
(4) 処方箋を受け取った場合につき、一定の点数を算出します。ただし、調剤管理料1を算出した場合、調剤管理料2は算出できません。
(5) 同じ薬局で同じ処方箋を分割調剤した場合、1回目の調剤から通算した日数に対応する点数から前回までに請求した点数を減じて得た点数により算出します。
(6) 処方箋を受け取った場合につき、一定の点数を算出します。ただし、調剤管理料1を算出した場合、調剤管理料2は算出できません。
(7) 患者の薬剤履歴は、患者ごとに保存し、必要に応じて直ちに参照できるようにします。以下の情報を記録し、最終記入日から3年間保存する必要があります。
  1. 患者の基本情報(氏名、生年月日、性別、被保険者証の記号番号、住所、必要に応じて緊急連絡先)
  1. 処方箋および調剤内容(処方した保険医療機関名、処方医氏名、処方日、調剤日、調剤した薬剤、処方内容に関する照会の要点など)
  1. 患者の体質(アレルギー歴、副作用歴などを含む)、患者の生活像および後発医薬品の使用に関する患者の意向
  1. 疾患に関する情報(既往歴、合併症および他科受診において加療中の疾患に関するものを含む)
  1. オンライン資格確認システムを通じて取得した患者の薬剤情報または特定健診情報など
  1. 併用薬(指導医薬品、一般用医薬品、医薬部外品および健康食品を含む。)の状況および服用薬と相互作用が認められる飲食物の摂取状況
  1. 服薬状況(残薬の状況を含む)
  1. 患者の服薬中の体調の変化(副作用が疑われる症状など)および患者またはその家族などからの相談事項の要点
  1. 服薬指導の要点
  1. 手帳活用の有無(手帳を活用しなかった場合はその理由と患者への指導の有無。また、複数の手帳を所有しており1冊にまとめなかった場合は、その理由)
  1. 今後の継続的な薬学的管理および指導の留意点
  1. 指導した保険薬剤師の氏名