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10X(テンエックス)薬局業務

このブログの目的は、保険薬局で働く薬剤師としてGoogle Workspaceを使い倒して薬局の業務をラクにしようと実験した結果を共有することです。
タイトルの10X(テンエックス)とは、目標数値に「0」をひとつ足し、10倍の成果を目指すGoogleの社内哲学のことです。
「実は10%改善するより、10倍にするほうがカンタンだ」と言うのは、X(旧GoogleX)のアストロ・テラー氏|平塚知真子著,Google式10Xリモート仕事術
10Xの効率を生むためにGoogle Workspaceを使おうと思った理由は、「手書きの書類作成が面倒くさい」「ChromebookをメインPCに使っている」「共有・共同編集が便利すぎる」の3点です。

手書きの書類が面倒くさい

薬局はとにかく手書きの書類作成が多いです。各種届出や掲示物、行政や薬剤師会への報告やアンケートの回答、多職種との連絡などの書類や電話のやりとりがたくさんあります。問題なのは、そのほとんどが手書きの書類でFAXや郵送で返信するという地味に手間がかかることです。住所や店舗名はもとより処方せん枚数など数値の入力やメールアドレスまで手書きのものがあります。(我々も面倒くさいが集計する方も手間だろうに…)
現在、薬局は調剤中心の対物業務から服薬支援など対人業務への転換が促されています。しかし現状は先程述べたような手書きの書類などの雑務が多く存在します。薬剤師の専門性と仕事の重要度をマトリックスでまとめてみました(図1)。ほとんどの雑務は「専門性が必要な重要度が低い」「専門性のない重要度が高い」「見直し」のカテゴリーに入ります。このカテゴリーの効率を10倍にすることで「最優先」される対人業務に集中できる環境を得ることができると仮定しました。
図1:安宅和人著,イシューからはじめよ,犬の道より引用改変

ChromebookをメインPCで使っている

私は面倒くさがりやでWindowsPCより、シンプルな操作と軽快な動作(と感じている)のChromebookをメインで使っています。ChromebookとはGoogleが開発した「ChromeOS」搭載したPC。Googleアカウントでログインするだけでメンテナンス完了、バッテリーも1-2日は軽くもつので重宝しています。サブ目的で購入したChromebookがいつの間にかメインで使うようになっていました。

共有・共同編集が便利すぎる

Google Workspaceは共有や共同編集がしやすいのが特徴です。Microsoft Officeと比較して最も優位性があるところだと思います。特に共同編集は一度やれば、その便利さにやめられなくなります。通常、ファイルのやりとりはメールに添付して変更内容を伝えて、変更があればまた返信を受け取って編集してまた確認のメールをするという行ったり来たりの作業があります。共同編集では同じファイルを同時に編集できるので、メールでの行ったり来たりのやりとりがなくなり、ファイル内でのコメントのやりとりで済むようになります。これだけでも効率がかなり上がります。
資料の配布も共有リンクを送るだけで済むので印刷してホッチキスで閉じ、参加者へ配布する手間がなくなります。
 

薬局に必要な書類