Geminiによる厚生労働省の令和6年度診療報酬改定の概要(調剤)の動画の要約と全体像の整理

Google AIの「Gemini」の拡張機能で、YouTube動画の要約が可能になりました。さっそく厚生労働省の令和6年度調剤報酬改定の概要動画を要約してみました。
恐るべきことに約1時間の動画が、わずか10数秒で要約されました。
詳細や再生開始時間は違ってたところはあったものの、要約はだいたい合っている印象です。Gemini先生が要約した内容に手を加えて作成したものは以下のとおりです。

Geminiによる要約

この動画は、2024年度の調剤薬局に対する薬価改定について説明しています。厚生労働省(MHLW)は、医療の質向上と医療制度の持続可能性を確保するために、この改定を行っています。
動画では、改定の3つの主要ポイントが概説されています。
  1. 地域における医薬品の供給拠点としての薬局の評価制度の見直し。薬局の人件費上昇分を補填するため、薬局に対する調剤報酬の引き上げが含まれます。
  1. 在宅ケアの質向上。在宅患者さんを訪問し、他の医療従事者と連携する薬剤師に対する評価の向上などが盛り込まれています。
  1. 薬剤師による服薬管理の評価改善。患者さんが最適な薬剤を受け取り、安全かつ効果的に服薬管理が行われるようにすることが重点とされています。
動画では、調剤報酬制度の具体的な改定内容についても説明されており、特定のサービスに対する新設の報酬や、特定の報酬を受けるための条件変更などが含まれます。最後に、薬局が新しい報酬を受け取るために必要な書類の提出方法についても情報が提供されています。
動画とスライドの詳細な内訳は次のとおりです。ここは手を加えたところが多いです。

動画・スライドの詳細

関連する動画の開始時間とスライドのページを示しています。

改定の背景と必要性 (0:08 -),P2

  • 2024年度の薬価改定率は全体で0.88%です。
  • 若い薬剤師(40歳未満)と事務スタッフの賃金引き上げが重要テーマとなっており、そのための財源として0.28%が割り当てられています。
  • 2026年度に2.5%、2027年度に2.0%の賃金ベースアップを確実に実現する必要性が強調されています。薬局に対しては、賃金引き上げの実態を把握するための調査が行われます。

改定のポイント (9:58-),P3

  1. 地域における調剤薬局の評価制度の見直し
  1. 在宅ケアの質向上、終末期在宅ケア患者の訪問に対する評価向上を含む
  1. 薬剤師による服薬管理の評価改善

1.地域の医薬品供給拠点としての役割を発揮するための体制評価の見直し

①医療従事者の賃上げ(3:26-),P6

薬局スタッフの賃金引き上げに重点を置き、2026年度に2.5%、2027年度に2.0%の賃金ベースアップを目指す

②調剤基本料等の体制評価(10:03-),P15

特定のサービスに対する新設の報酬や、特定の報酬を受けるための条件変更など、調剤報酬制度の具体的な改定内容の説明
  • 薬局の体制に係る評価の見直し,P16
  • 調剤基本料の見直し,P17|医薬品供給拠点の役割、賃上げ・物価高騰
  • 地域支援体制加算の見直し,P18|要件の見直し、OTC・緊急避妊薬の取り扱い
  • 連携強化加算(調剤基本料)の見直し,P19|新興感染症や災害に対する体制を評価
  • 令和6年度診療報酬改定における医療DXに係る全体像,P22|今回の改定で重要なポイントの1つ
  • 在宅訪問を行う体制に係る評価の新設,P31|在宅薬学総合体制加算として評価の見直し
  • 薬局の体制に係る情報の周知に関する要件,P32|地域の行政機関または薬剤師会で周知

2.質の高い在宅業務の推進(24:01-),P35

在宅患者さんへの移行を支援する服薬管理サービスを提供する薬剤師は、より高い調剤報酬を受け取ることができます
  • 薬局における訪問薬剤管理指導業務(調剤報酬),P37
  • 在宅業務に関する調剤報酬改定の概要,P38
  • 薬局薬剤師の介護支援専門員との連携の推進,P39
  • 在宅療養へ移行する患者に対する服薬支援等の評価(新設),P41
  • 在宅医療におけるICTを用いた連携の推進,P42
  • 医師と連携して処方内容を調整した場合の評価,P43
  • ターミナル期の訪問の評価充実(対象患者の拡大、算定回数の増加),P44
  • 医療用麻薬における無菌製剤処理加算の要件の見直し,P46
  • 高齢者施設における薬剤師業務の評価の概要,P47
  • 高齢者施設における薬学管理に係る評価の見直し,P48
  • 新興感染症等に対応した在宅患者緊急訪問薬剤管理指導料の見直し,P51

3.かかりつけ機能を発揮して患者に最適な薬学的管理を行うための薬局・薬剤師業務の評価の見直し(34:33-),P53

  • 薬剤服用歴の記載,P54
  • 薬局・薬剤師の休日・夜間対応,P55
  • かかりつけ薬剤師指導料の業務に係る評価の見直し,P56
  • 糖尿病患者の調剤後フォローアップの見直し,P58
  • 慢性心不全患者の調剤後フォローアップの評価の新設,P59
  • 薬局から医療機関等への情報提供に係る評価(服薬情報等提供料),P61
  • 特定薬剤管理指導加算1の評価の見直し(ハイリスク薬の指導),P64
  • 医薬品リスク管理計画(RMP)に基づいた薬学的管理,P66
  • 調剤管理料に関連する見直し,P67
  • 麻薬管理指導における評価等の方法の明確化,P68
  • 服薬管理指導料・かかりつけ薬剤師指導料(全体),P69
  • 休日加算・深夜加算における要件の明確化,P70
  • 自家製剤加算の評価の見直し,P71
  • 医薬品安定供給に向けた薬局の取組,P72
  • 投薬用の容器に関する取扱いの見直し,P73
  • 長期収載品の保険給付の在り方の見直し,P74

4. その他の改定事項(46:39-),P75

  • 医療資源の少ない地域に配慮した評価の見直し及び対象地域の見直し,P76
  • 特別調剤基本料の見直し,P78
  • いわゆる同一敷地内薬局に関する評価の見直し,P79
  • 妥結率等に係る報告の見直し,P81
  • 研修の実施に関する取扱い,P82

5. 地方厚生局への届出と報告(50:15-),P83

薬局が新しい報酬を受け取るために必要な書類の提出期限と手順の説明。かけこみによる混雑を避けるため、薬局はできるだけ早く書類を提出することが推奨されています。
  • 施設基準の届出について,P84
  • 医療機関・薬局における事務等の簡素化・効率化,P85
  • 診療報酬における書面要件及び書面掲示のデジタル化について,P86
  • 経過措置について,P87
  • 減算に係る実績要件の取扱い,P91

参考資料