【図解】開発の経緯#2|アリドネパッチ

高度アルツハイマー型認知症に使える貼付剤

アリドネパッチ®の開発経緯を図解してみました。製造承認の許可が下りた時にアリドネのパンフレットを見たときの第一印象は、「この薬いる?」ということでした。今回、図解するために添付文書、インタビューフォーム、審議結果報告書やその他資料をみましたが、やっぱり微妙という印象は変わらなかったです😅
あえて必要性を考えてみると、高度アルツハイマー型認知症に使える唯一の貼付剤なので、選択肢が増えたという点では良かったと思います。その他驚いたのが当初はエーザイと共同開発しているという点でした。
今回もチャーリーさんのビジネスモデル図解作成のツールキットを使わせていただきました。
アリドネパッチ®はドネペジルを有効成分として含み、経皮吸収型製剤であり、経口製剤と同等の血漿中ドネペジル濃度を得ることができます。経皮吸収型製剤の利点として、血漿中濃度が緩やかに上昇し、食事の影響を受けないこと、軽度-中等度の漸増が不要なこと、嚥下障害等の理由により経口製剤を服薬できない患者にも使用できることが挙げられます。注意点としては貼付剤ゆえに、適応部位紅斑、適応部位そう痒症感、接触性皮膚炎のリスクがあります。健康的な皮膚を保つためにスキンケアの必要性もあります。
ドネペジル塩酸塩の遊離塩基(フリー体)であるドネペジルを有効成分として含有 する経皮吸収型製剤であり、有効成分が緩徐に体内へ吸収され、1 日 1 回貼付の用法で定常状態において経口製剤と同等の血漿中ドネペジル濃度(AUC)を得ることができる製剤として設計されている。経皮吸収型製剤の一般的な利点としては、血漿中濃度が経口製剤と比して緩やかに上昇し、定常状態に達した後は貼付期間中安定した血漿中濃度を維持すること、食事の影響を受けないため食事時間を配慮する必要がないこと、視覚的に貼付の有無を確認できること、嚥下障害等の理由により経口製剤を服薬できない患者にも使用できること等がある。